なぜチベット産の冬虫夏草なのか 冬虫夏草の優れた効能はなにか

「冬虫夏草」の種類が多く、なぜチベット産の冬虫夏草だけ注目されているのか

チベット産の(冬虫夏草)Panax notoginseng

不思議なキノコ-「冬虫夏草」

冬虫夏草のがん治療効果冬虫夏草とは、セミやクモなどの昆虫に寄生したキノコの総称です。そのこと自体が非常に稀な自然現象であり、世界中でもおよそ300種しか発見されていません。
「冬虫夏草」は昆虫と菌種の結合体で、“虫”は蛾科の昆虫のこと、菌種は「冬虫夏草」菌 (Cordyceps sinensis Berk Sacc)のことです。夏になると、色鮮やかなたくさんの蝶が山中を飛び、花にたくさんの卵を産みます。やがて卵が幼虫に孵化し、土の中に潜り、植物の根の栄養分を吸収して大きく成長します。この時「冬虫夏草」菌がこの昆虫につくと、菌はまず昆虫の体内に侵入し、昆虫の豊富な栄養分を吸収しながら、ぐんぐんと育っていきます。昆虫が危険を感じ、必死に地面に出ようとしても、地表に着く前に菌のせいで死んでしまいます。長い冬の間に、菌は昆虫の体内で成長します。形は昆虫の形が残っていますが、中身はもう菌に変わっているのです。これが“冬虫”です。
春の終わり頃から初夏にかけて、菌に変わった“虫”は発芽し、小さな頭(菌の子実体)が地面に出ます。この時が最も採集に適した時期です。そのまま放置するとやがてその小さい頭は草(細長い棍棒型)になります。これが“夏草”です。
この奇妙の自然生態のことを「冬虫夏草」と呼ばれたのです。

なぜチベット産の「冬虫夏草」なのか

冬虫夏草の抗がん効果冬虫夏草の種類は昆虫の種類によっていろいろありますが、そのうち漢方として、その名を歴史に残してきたのはチベット奥地の、コウモリ蛾科(Hepialus armoricanus Oberthur)の幼虫に寄生したもの一種類だけです。
一口にチベット産の冬虫夏草といっても、採取できる場所は海抜3000メ−トルを下らない厳寒の奥地であり、現地の人以外は、立ち入ることもできません。従って、採取は現地の人に頼ることになりますが、それでも採れる量には限りがあります。その時期は、五月から七月の、雪解けが始まった三ヵ月に限られています。その時期が、最も冬虫夏草がピチピチしている”青年期”なのです。
冬虫夏草を発見することは難しく、大雪原の中から、わずか三センチほど顔を出しているのを見つけ出さなくてはいけません。よほど熟練した人でも、一日中山の中を歩いて、せいぜい一〇グラム程度だといいます。

こんな苦労をするくらいなら人工栽培したほうがいい、という考え方もあります。実際に中国では、そうした事業もあるようです。しかし、中国の冬虫夏草の研究家、沈南英副教授は、その意見を真っ向から否定します。
氏によると、「人工栽培の冬虫夏草は、冬虫夏草ではない」そうです。学名は同じでも、効能は認められないといいます。また冬虫夏草をドリンク剤や錠剤にするといったことも、簡単なようですが、そうはいけません。
中国青海高原とチベット自制区全域内の「冬虫夏草」の年間総採集量は5トンにすぎず、そのうちの8割は国内に使用され、残りのわずかの量がほかの国々に輸出されるのです。
その一方で、「冬虫夏草」は利用価値が高いため、健康食品分野が発展するにつれて、ますますその需要量が増え、価格は高騰していきます。

「冬虫夏草」の成分と効能

今まで「冬虫夏草」に関する研究がたくさんありましたが、「冬虫夏草」の含有成分についてはまだ完全に究明されていません。現時点で分かっているのは、冬虫夏草酸(cordycepic acid)、脂肪酸、蛋白質、D-マンニトールなどで、その他、冬虫夏草素及び豊富なアミノ酸を含有することについては証明されています。
「冬虫夏草」の効能については、健康食品(医薬部外品)に関しての薬事法第54条、第59条、第66条により、効能・効果に関わる記述を認められておりませんので、全く残念なことですが、省略させていただきます。

「冬虫夏草」の品質について

チベット産の冬虫夏草前述の述べたように人工栽培の「冬虫夏草」はチベット産の「冬虫夏草」とはもちろん品質が違い、値段の差は10倍以上あります。人工栽培の「冬虫夏草」をチベット産の「冬虫夏草」と称して販売している悪徳業者もいますので、注意する必要があります。
冬虫夏草と漢方薬人工栽培の「冬虫夏草」と本物のチベット産の「冬虫夏草」は、色も形も違い、比べてみると一目で分かるのですが、今までチベット産の冬虫夏草を見たことがない方にとっては、はっきりと区別することは難しいと思われます。
また、市販されている「冬虫夏草」のドリンク剤や錠剤などの製品も多いのですが、材料として本当にチベット産の「冬虫夏草」を使っているかどうかを判断するのは難しいため、できれば直接姿ままのチベット産の冬虫夏草を利用するのはおすすめです

「冬虫夏草」の飲み方

いくら冬虫夏草と言っても、ナマで食べても、有効な成分は身体に吸収されません。単なる”ゲテモノ食い”になります。煎じて成分を抽出するのが最も効率的ですが、それはおよそ一週間飲まなければ、有効成分が死んでしまいます。見た目がグロテスクな割には、非常にデリケ−トなのです。
  • 冬虫夏草を短切して、或いはそのまま煎じて飲みます。一日の飲む量は目安として三・五〜五グラムが適量、より効果を高めたいなら、一日の五グラム〜十グラムでいいでしょう。
  • 冬虫夏草を適当量とって、それに水を一日分ならコップ1杯半位(約500ml)の量をなべに入れ、沸騰するまでは強火で煎じ、煮立ち始めたら、トロ火にして、その後30分ほど煎じてください。その程度で冬虫夏草の中の成分はすっかり溶出してきます。
  • 煎じ終わったら、煎じ汁を二回、三回分わけ、少しの時間がおいたら、暖かいうちに一回分を飲み、残りは別のコップに入れ、口にアルミホイルをかぶせ、冷蔵庫に入れて保管し、飲むたびに温めてからお飲みください。飲む時間は、一日三回、食前にお飲みください。